不老不死のカギを握ると言われるテロメア。

染色体の末端あたりを指す場所の名前です。

このテロメア、細胞分裂をするたびにすり減り、そうすることで分裂回数に制限をかける働きがあります。

逆に言うと、このテロメアのすり減りをなんとかすれば不老不死を実現するというわけです。

すごいですよね^^

論理的にはそうでも、生物学的にそんなことが出来るのか?
それが出来るんです。

近年の研究でテロメアのすり減りを抑えて何度でも細胞分裂することが可能な酵素が発見されたのです。

その名もテロメラーゼ酵素。

 

今、このテロメアと若さを保つことの関連性が世界中でにわか研究されています。

今回は、そんな世界で注目されているテロメアについて、詳しくご紹介していきます。

テロメアとは?

テロメアとは、染色体の末端部分を言います。
そして、それぞれの染色体の端を保護するフタのような役目をしているんですね。

イメージとしては、床が傷つかないように椅子に貼り付けるフェルトでできたシートのような感じでしょうか。

 

縁の下の力持ちと同じで、地味ではありますが、とても重要な役目をしているんですね。

この地味なテロメアではありますが、人の体がどんどんと歳をとるにつれて、なんとテロメアも短くなっていくことがわかっています。

なんだかロウソクのともし火と同じ感じでしょうか。
テロメアが短くなると、命のともし火も短くなっていくのですね。

テロメアが短くなりすぎてしまうと、フタをすることができなくなり、染色体の末端はむき出しの状態になってしまいます。

 

むき出しとは想像するだけで危険な状態とわかりますね。
フェルトなしの椅子では、床も椅子も傷だらけになってしまいますもんね。

ですから、テロメアが短くなりすぎてしまうと、体の中でもとても危険な状態になっています。。

僕たちの体の中の細胞は日々分裂したり増殖したりを繰り返していますが、テロメアが短くなりすぎてしまうと、細胞は分裂増殖ができなくなってしまいます。

分裂増殖できなくなった細胞は老化した状態といえますよね。

 

この老化した、あるいは、活性化しなくなった細胞たちの中では、がん細胞になっていく細胞もあるのです。

このように、テロメアと老化や病気とは切っても切れない間柄と言われているのです。

しかしこれらの事実から考え方の発想を変えてみると、逆にテロメアが短くならなければ、人は老化を防げるのかもしれませんよね。

 

それに、長生きができるかもしれません。

不老不死のカギもこのあたりの研究に隠されているかもしれません。
現に、テロメアが短くならない為の研究が日々なされていますよ。

では、具体的にどのような仕組みによってテロメアが短くなっていかないのでしょうか?

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テロメアは不老不死のカギを握る?

人の老化のカギを握るとされているテロメアですが、テロメラーゼという酵素によってテロメアを長くしたり、短くなるのを抑える効果があることがすでに研究でわかっています。

細胞は分裂を繰り返すたびにテロメアは短くなっていきますが、なんとテロメアが短くならない細胞が体の中にはあるのです。

その特殊な細胞を調べてみると、テロメラーゼという酵素の働きによってテロメアの長さが修復されていることがわかったのです。

 

それぞれの細胞にはこのテロメラーゼがもともと含まれているのですが、なぜかすべての細胞でテロメラーゼが働くのではなく、一部の細胞だけで、このテロメラーゼが働くのです。

ですから、すべての細胞でこのテロメラーゼを強制的に働くように仕向けると、テロメアは短くなっていかないことになりますよね。

早老症という病気がありますが、この病気は、年齢的にはとても若いのに、見た目が老人のように体の老化が異常に早い病気です。

この病気は、テロメアが生まれつき短い、または生まれた後に急激に短くなっていってしまうことがわかっています。

 

つまり、このテロメアが短くなっていくのを防げるならば、この病気も治すことができるかもしれないわけです。

アンチエイジング以外の目的で、難病を治療する意味でも、テロメアの研究は重要になってきています。

では、いったいどのようにしてテロメアを伸ばす、または短くならないようにするのでしょうか?
方法はあるのでしょうか?

テロメアを伸ばす方法とは?

テロメアを延ばす方法は、別に高いお金を払わなくても、日常生活や食生活を見直すことでも可能なようです。

豆やナッツ、海澡、果物、乳製品を良く食べると、テロメアは短くなりにくいことがわかっています。

これらの食べ物は、日本が肉などをあまり食べなかった欧米化する前の古き良き時代の日本の食事パターンですよね。

 

今は物にあふれていておいしいものもたくさんありますが、健康を維持する上では、ほどほどにしなければならないようです。

 

また、食生活以外にも、品質の良い睡眠や禁煙、また有酸素運動の適度な運動をしてストレスをため込まないこともテロメアを延ばす方法として有効です。

適度な運動が苦手な人は、まずは、隙間の時間に握力を鍛えるだけでもテロメアを伸ばすことができるのです。

グリッパーなどで鍛えるのがいいですが、お風呂などに入った時にでも水中で手をグーパーなどするだけでも鍛えることになっていますので、ぜひ持続して行ってみてください。

 

このように、やはり、昔から健康に良いと言われていたことは、自然とテロメアを延ばし、老化を防ぐことにつながっていたのですね。

不老不死を手に入れる、そんな未来はそう遠くないのかもしれません。

それでは最後にテロメアについておさらいをしていきましょう。

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テロメアについて詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

  • テロメアとは染色体の末端部分のことで、歳をとるにつれ短くなっていく。
  • テロメアは老化を防ぐためにも、アンチエイジングにおいて鍵を握っている。
  • テロメアを伸ばす方法は普段の食生活の中や生活習慣の中に隠れている。

でした。

アメリカでは健康診断の際にテロメアの長さを測ったりもするんだそうです。

あなたも普段からテロメアの長さについて意識して生活を送り、ぜひ若々しい毎日を過ごせるように心がけてみてください。

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